機関誌

貼り薬のお話(1)~貼付部位を日光に当てないで!~

機関誌2021年07月20日

暑くて日差しの強い季節がやってきましたね。
半そでや、薄手の服を着る機会が増えてくる時期ですが、
シップ剤やテープ剤など、消炎鎮痛の貼り薬を使っている方は注意が必要です。

消炎鎮痛の貼り薬によっては貼付した部位に日光(紫外線)が長時間当たると、
強い皮膚炎を起こす「光線過敏症」が起こることがあります。
処方箋でもらう医薬品でも、自分で購入できるOTC医薬品でも、起こり得る副作用です。

「光線過敏症」は、貼り薬の消炎鎮痛成分と紫外線の相互作用で起こるため、
貼付部位を紫外線から遮ることで予防できます。
長そで、長ズボンで覆う、サポーターで覆う、濃い色の服を着るなどの工夫で
紫外線を遮ってください。

貼り薬を剥がした後も貼付していた部位に成分が残るので、
剥がした後4週間くらいは引き続き紫外線を遮るよう注意してください。

不適切に譲られた貼り薬が「光線過敏症」のような副作用を招くこともあります。
お薬を他者に譲ることはさまざまな危険が伴うので、やめてください。

少し面倒かもしれませんが、紫外線を遮って副作用を防いでくださいね。
消炎鎮痛の成分によって「光線過敏症」の起こりやすさが異なるので、
気になる方はお気軽に薬剤師にご相談ください。