機関誌

マスク生活で気を付けたいこと

機関誌2021年02月27日

みなさんこんにちは。
新型コロナウイルスの影響で、まだマスクが手放せない生活が続きそうですね。

今回の薬局スタッフからのちょっと役に立つ話は「マスク生活で気を付けたいこと」をご紹介したいと思います。


①     口呼吸になってしまう。
マスク着用時は暑さや息苦しさのせいで、楽に感じる口呼吸になりがちです。
鼻から吸った空気は鼻の奥の鼻腔を通る時に温められ、加湿されてから肺に送られます。
その間には鼻毛や鼻の粘膜があり、ほこり・細菌・ウイルスといった異物がブロックされます。鼻呼吸には、こうした防御機能が働いているのです。

口呼吸では、汚れたままの空気が加温・加湿されることなく気道を通って肺に直接送られるため、風邪などの感染症にかかりやすくなってしまいます。

無意識のうちに口呼吸になっていないか注意し、鼻呼吸をするように心がけましょう。
(ただし夏場など暑くて息が苦しいときや、汗でマスクが張りついて息をしづらいときは無理せず口呼吸したり、マスクを外せる環境では外したりしてください。)

②     口周りの筋肉の衰え
マスク着用時は表情を作る機会が減り、自粛生活で人と話す機会も減るので口周りの筋力が低下してしまいます。
口周りの筋力が低下すると、口呼吸が慢性化しやすくなることも考えられます。

口周りの筋力が衰えているかのチェック方法のひとつとして、口を閉じた時の舌の位置がどこにあるかで判断できます。
下あごのほうに下がっている場合は、舌の筋力が弱っているサインで、口呼吸になりやすい状態といえます。

舌は本来、上あごにベタッとついているのが正しい位置なので、下がっている人は舌の運動で改善をしましょう。

舌の運動は、口を閉じて、唇と歯茎の間に舌を入れ、歯の表面をこするようにしてぐるっと回す。

最初は左右5回ずつゆっくりと。慣れてきたら回数を増やし、スピードも速めていく。(※くれぐれも無理のない範囲で)
マスクをつけている時にも、口呼吸の改善と予防を兼ねて実践するといいでしょう。